教えるスキル図鑑へ戻る
17わたす
絵の目印がある引き出しと棚の工夫を見て、本の収納箱にも絵の目印を付ける学習者

わたす理解に必要な情報と考え方を、分かりやすく伝える

例から「共通ルール」を抜き出し、別の例で使う

教師は、複数の例から共通する考え方を取り出し、別の場面で使う活動へつなげます。

目安:5〜12分

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

WHEN

使う場面

  • 学習者が、習った例ではできても、少し場面が変わると同じ考え方を使えずにいるとき

HOW

進め方

  1. 教師は、共通する考え方を含む複数の例を示します。
  2. 教師は、学習者に共通点と、その理由を説明してもらいます。
  3. 教師は、別の例を出し、同じ考え方が使えるかを確かめます。

EXAMPLE

具体例

物を戻しやすくする工夫を考える場面です。教師は、中身のラベルが付いた引き出しと、道具を戻す位置が写真で示された棚を見せ、「共通する工夫は何でしょう」と尋ねます。

学習者は二つを比べ、「どちらも、何をどこへ戻すかが分かるようになっている」と言葉にします。その考え方を使い、自分たちの教材置き場でも戻す場所が分かる工夫を考えます。

LOOK FOR

確認する反応

  • 教師は、学習者が例の見た目ではなく、共通する考え方を説明できるかを確かめます。
  • 教師は、別の例でも、学習者がその考え方を使う理由や、使えない条件を説明できるかを確かめます。

CAUTION

注意点

  • 教師は、たまたま似ている特徴を共通ルールにしないようにします。別の例や当てはまらない例でも確かめ、使える条件を整理します。

WHY

このスキルの背景

抽象化スキーマ形成転移

類推や学習の転移の研究では、複数の例から共通する仕組みを捉え、別の問題へ使う過程が検討されています。見た目が似ていることと、同じ考え方が使えることは区別します。

このスキルでは、例を比べて終わらず、取り出した考え方を別の場面で確かめます。

BOOK

書籍で読む

『教育工学が明かす 大人の教わる技術』(BOW BOOKS)

RESEARCH

関連する研究

授業への応用の仕方は、研究を参考にしたこのサイト独自の提案です。

内容が対応

Gick & Holyoak1983

Schema induction and analogical transfer

Cognitive Psychology

いくつかの例から共通する仕組みを見つけ、別の問題に使う過程を扱う研究です。

論文を見る
関戸先生の自画像
関戸先生からの GOOD/MOTTO

GOOD教師は、複数の例から共通する考え方を取り出し、別の場面で使う活動へつなげます。

NEXTスキル18との組み合わせ案:正しい例と惜しい例で境界を見る。

LOOK教師は、学習者が例の見た目ではなく、共通する考え方を説明できるかを確かめます。

MOTTOうまくいかないときは学習者を責めず、まず次の点を見直しましょう。教師は、たまたま似ている特徴を共通ルールにしないようにします。別の例や当てはまらない例でも確かめ、使える条件を整理します。

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

教えるスキル図鑑へ戻る